症例紹介
根管治療
意図的再植 嚢胞除去 40代女性
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before
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after
症例情報
症状 | 奥歯が痛い |
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年齢・性別 | 40代女性 |
治療期間 | 3か月 |
治療方法 | 嚢胞除去 意図的再植術 |
費用 | 55,000円 |
デメリット・注意点 | 小外科手術 |
備考 | 一生歯が残せるわけではなく、ご自身の歯を少しでも長く残す治療です。 5年生存率65~80% |
『奥歯が痛い、治療していても治らない』
とのことで来院された患者様です。
レントゲン検査の結果、顎の骨の中に大きな歯根嚢胞(ウミの袋)が確認できました。
【 歯根嚢胞:細菌感染し、歯根の先端に膿の袋ができる病気 】
(黄色線に囲まれている部分が嚢胞)
前医ですでに根管治療(根の消毒)をされていましたが、根管充填剤(薬)が不十分であり、汚れや細菌の取り残しの可能性があったため再根管治療を試みました。
治療後経過観察をしていたのですが、完全な治癒には至りませんでした。
そこで、直接嚢胞を除去するため意図的再植術をおこないました。
一度抜歯し、感染した部分を取り除き、薬剤を直背根の先に充填してから元の場所に戻す治療です。
根尖切除術と異なり、歯肉を切開することなくでき、処置時間も30分程度です。
(左の写真:白い部分が薬剤、バイオセラミックセメント)
約3か月後には健康状態になり噛めるようになります。
(処置後:嚢胞がなくなり骨が再生している)
根管治療が成功しても、補綴(かぶせもの)の隙間から再感染すると意味がありません。
極力感染させないように、精度の高い長持ちする補綴(変形しない、汚れ付着をふせぐ)であるジルコニアをセットさせていただきました。
嚢胞が大きいと治りが悪く、抜歯と診断されることも多いようです。
抜歯してしまう前にできるかぎり歯を残せる方法はないか是非ご相談ください。
状況によっては、やむを得ず保存不可の場合もありますが、その際にはいろんな治療選択肢をご提案し、一緒に計画を考えていきましょう。
疑問があれば丁寧にお答えしますので、ぜひ納得した上で治療を選択してください。
患者様の希望に合わせた治療計画のご相談は有田市の大浦歯科医院までお気軽にお問い合わせください。